ブログ監修者

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戸田はれのひ整骨院院長の池田です。痛みの改善だけでなく、再発しない体づくりをサポートします。整骨院や整形外科での経験を活かし、骨折・脱臼・捻挫などの外傷から、姿勢改善・スタイル調整まで幅広く対応。患者様が話しやすい環境を大切にしながら、一人ひとりに最適な施術を提供します。お体のお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
損害保険会社の皆様へ:交通事故対応における当院の基本方針と連携体制
損害保険会社の担当者様が交通事故案件で整骨院と連携する際、適切な方針と体制があれば円滑な対応が可能になります。この記事では、保険会社様との信頼関係構築に向けた当院の8つの基本方針と具体的な取り組みをご紹介します。患者様の早期回復と適正な治療期間での終了を実現し、保険会社様・患者様・当院の三者すべてにメリットをもたらす連携体制について詳しく解説いたします。
1. 交通事故治療における「三方良し」の実現を目指して
交通事故治療の現場では、患者様、損害保険会社様、治療院の三者がそれぞれ異なる立場と目的を持って関わっています。患者様は一日でも早い痛みの改善と日常生活への復帰を望み、保険会社様は適正な治療費での早期解決を求め、私たち治療院は患者様の症状改善と適切な保険対応の両立を図る必要があります。
この三者の利益が調和した状態こそが、真に健全な交通事故治療の在り方だと考えています。しかし現実には、情報の行き違いや認識のずれから、本来協力し合うべき関係性にひずみが生じることも少なくありません。
1.1 損保会社担当者様が抱える課題への理解
日々多くの交通事故案件を担当される損保会社の皆様が直面される課題について、当院では以下のような状況を深く理解しております。
課題カテゴリ | 具体的な内容 | 影響 |
---|---|---|
治療期間の長期化 | 症状に対して過度に長期間の治療が続くケース | 支払い負担の増加、示談交渉の遅延 |
治療費の適正性 | 協定料金を超える請求や不明瞭な施術内容 | 予算管理の困難、審査業務の負担増 |
情報提供の不足 | 患者様の通院状況や症状経過の報告が不十分 | 適切な判断材料の不足、対応方針の決定困難 |
他院との連携不足 | 併診状況の把握困難や治療方針の統一性欠如 | 重複治療の発生、治療効果の評価困難 |
これらの課題は単独で発生するものではなく、相互に関連し合いながら複雑化していく傾向があります。担当者様の業務負担を軽減し、適正な案件処理をサポートすることが、当院の重要な使命の一つです。
1.2 治療院における知識不足が招くトラブル
交通事故治療の現場では、保険制度や法的知識の不足が原因となって、意図しないトラブルが発生することがあります。これらの問題は患者様、保険会社様、そして治療院すべてにとって不利益をもたらします。
よく見られる問題として、自由診療と保険診療の区別が曖昧になることがあります。交通事故の場合、自賠責保険の適用範囲内での治療が基本となりますが、この理解が不十分な場合、予期しない費用負担が発生する可能性があります。
また、症状の客観的な評価や治療効果の測定が不適切に行われると、治療期間の根拠が不明確になり、保険会社様との間で認識の相違が生じる原因となります。
さらに重要な問題として、患者様への説明不足があります。治療方針や今後の見通し、保険適用の仕組みなどについて適切な説明がなされないと、患者様の不安が増大し、結果として治療期間の不必要な延長につながることもあります。
1.3 当院が目指す信頼関係の構築
当院では、これまでの経験と反省を踏まえて、三者間の信頼関係構築に向けた具体的なアプローチを実践しています。
まず基本となるのは、透明性の高いコミュニケーションの維持です。患者様の初回来院時から治療終了まで、状況の変化や治療の進捗について、タイムリーかつ正確な情報提供を心がけています。これにより、保険会社様においても適切な判断材料を得ていただけると考えています。
次に重視しているのは、治療の根拠を明確にすることです。症状の評価には客観的な指標を用い、治療方針の決定過程を記録として残しています。この取り組みにより、治療の必要性と効果について、誰もが納得できる説明が可能となります。
また、患者様への教育と指導も重要な要素です。交通事故による身体の変化や回復過程について正しい理解を持っていただくことで、過度な不安を解消し、適切な治療期間での回復を促進しています。
最後に、継続的な改善への取り組みを挙げることができます。定期的に治療結果を振り返り、保険会社様からのフィードバックを参考にしながら、より良いサービス提供に向けて改善を重ねています。この姿勢により、長期的な信頼関係の構築を目指しています。
2. はれのひ整骨院が掲げる交通事故対応の基本方針【8つのお約束】
損害保険会社の担当者様との信頼関係を築くため、当院では交通事故患者様への対応において明確な方針を設けております。これらの方針は、患者様の適切な治療と保険会社様の円滑な業務遂行の両立を目指したものです。
2.1 方針1:整形外科の診断との整合性
当院では、患者様が整形外科で受けた診断内容を必ず確認し、その診断に基づいた施術を行います。診断書に記載されている傷病名以外の部位への施術は行いません。また、症状の変化や新たな症状が現れた場合には、まず整形外科での再診をお勧めし、追加診断を受けていただいてから対応いたします。
施術開始前には、患者様から診断書のコピーをお預かりし、記載内容を詳細に確認します。不明な点がございましたら、損害保険会社の担当者様に直接ご連絡を差し上げ、確認を行います。
2.2 方針2:患者様来院時の迅速なご連絡
交通事故患者様が初回来院された際は、24時間以内に損害保険会社の担当者様へご連絡いたします。連絡内容には、患者様の基本情報、症状の詳細、予想される施術期間、施術計画を含めてお伝えします。
連絡項目 | 内容詳細 |
---|---|
患者様情報 | 氏名、連絡先、事故日、症状の程度 |
施術計画 | 施術予定期間、週あたりの通院回数、使用予定の施術法 |
現在の状態 | 痛みの程度、可動域制限、日常生活への影響 |
2.3 方針3:協定料金の厳守
当院では、損害保険会社様との間で定められた協定料金を厳格に遵守いたします。追加料金や特別料金の請求は一切行いません。料金体系についてご不明な点がございましたら、事前にご相談いただければと思います。
月末には、必要に応じて施術費用の詳細をまとめた資料をお送りし、透明性のある料金体系を維持します。
2.4 方針4:整形外科との連携による定期受診指導
交通事故治療では、整形外科での定期的な診察が欠かせません。当院では、患者様に対して月に1回以上の整形外科受診をお勧めし、必要に応じて受診を促します。
整形外科での診察結果については、患者様の同意を得た上で情報を共有し、治療方針の調整を行います。症状の改善が見られない場合や悪化が認められる場合には、速やかに整形外科での精密検査をお勧めします。
2.5 方針5:車の損傷状況を考慮した施術期間の決定
事故車両の損傷程度と患者様の症状には相関関係があることを理解し、適切な施術期間を設定します。軽微な損傷の場合には、過度に長期間の施術は行わず、症状に応じた適切な期間で治療を完了させます。
車両の損傷写真や修理見積書なども参考にさせていただき、客観的な判断材料として活用します。担当者様からの情報提供があれば、より正確な治療計画を立てることができます。
2.6 方針6:スムーズな手続き支援と患者様への連絡協力
保険手続きに関する患者様のご質問には、当院で対応可能な範囲でお答えし、保険会社様への連絡が必要な事項については適切にご案内します。また、担当者様から患者様への連絡を求められた場合には、可能な限り協力いたします。
施術証明書や診断書などの書類作成も迅速に行い、患者様の負担を軽減するよう努めます。
2.7 方針7:部位数に関するご相談への対応
施術部位数については、診断書の内容と患者様の実際の症状を照らし合わせ、適正な範囲で対応いたします。不必要な部位への施術は行わず、症状のない部位への施術は実施しません。
部位数について疑問や懸念がございましたら、遠慮なくご相談ください。患者様の症状と照らし合わせながら、適切な対応を検討いたします。
2.8 方針8:患者様の状態把握と丁寧な情報提供
毎回の施術時には、患者様の症状変化を詳細に記録し、必要に応じて担当者様へ報告いたします。症状の改善が見られる場合には、治療終了時期についても事前にご相談します。
月次報告書の作成や、症状経過についての詳細な情報提供も行っております。患者様の回復状況を共有することで、適切な治療期間の設定と円滑な示談へのサポートを目指します。
3. 損保会社様との円滑な連携を支える当院の取り組み
交通事故治療において、損保会社様との信頼関係構築は患者様の適切な治療継続に不可欠です。当院では、損保会社担当者様のご負担を軽減し、スムーズな手続きを実現するため、以下の取り組みを実施しています。
3.1 他機関との連携(整形外科との併診指導)
交通事故による症状は複雑で、画像診断と手技による施術の両面からのアプローチが重要になります。当院では、患者様の症状に応じて整形外科との併診を積極的に指導しています。
併診により得られる客観的な医学的所見は、損保会社様の適切な支払い判断に重要な根拠となります。定期的な画像検査による症状の変化確認や、専門的な医学的見解の取得により、治療の必要性と期間の妥当性を明確に示すことができます。
併診のメリット | 損保会社様への効果 | 患者様への効果 |
---|---|---|
客観的診断の継続 | 支払い根拠の明確化 | 症状改善の確認 |
画像による経過観察 | 治療期間の妥当性確認 | 治療効果の可視化 |
医学的見解の文書化 | 査定業務の効率化 | 治療方針の最適化 |
患者様には初回来院時に併診の重要性をお伝えし、月1回以上の受診を推奨しています。これにより、損保会社様には定期的な医学的所見をご提供でき、査定業務の円滑化に貢献いたします。
3.2 ご紹介もお受けいたします(損保会社からのご紹介)
損保会社担当者様からの患者様ご紹介も積極的にお受けしています。ご紹介いただいた患者様には、初回来院時に担当者様との情報共有を密に行い、治療計画と見込み期間を明確に提示いたします。
ご紹介時には以下の情報をお教えいただけますと、より適切な治療計画の立案が可能です:
- 事故の詳細と車両の損傷状況
- 既往症の有無
- 現在の症状と日常生活への影響度
- 他の治療機関での受診歴
当院からは、患者様の初回来院時に症状の詳細な評価結果と治療方針をご報告し、定期的な経過報告により治療の進捗状況を共有いたします。これにより、担当者様の患者様への説明や今後の対応方針決定にお役立ていただけます。
3.3 患者様の早期回復と治療終了への貢献
当院の最大の目標は、患者様の症状改善と社会復帰の実現です。同時に、適切な治療期間での治療終了により、損保会社様の支払い負担軽減にも貢献いたします。
3.3.1 症状に応じた治療頻度の調整
患者様の症状改善に伴い、治療頻度を段階的に減らしていきます。急性期には週3回程度の治療を行い、症状が安定してきた段階で週2回、週1回と調整することで、無駄な治療を避け、適切な治療終了時期を見極めます。
3.3.2 具体的な治療終了基準の設定
当院では以下の基準を満たした時点で治療終了を検討いたします:
- 日常生活動作において支障がない状態の継続
- 痛みの自覚症状が大幅に軽減
- 可動域制限の改善
- 職場復帰や家事動作への支障がない状態
治療終了時には、患者様の同意を得た上で、損保会社担当者様に詳細な治療経過報告書を提出いたします。これにより、治療の必要性と終了時期の妥当性を明確に示し、スムーズな示談手続きに貢献いたします。
3.3.3 症状固定時期の適切な判断
症状の改善が頭打ちになった場合には、患者様と十分に相談の上、症状固定の時期を適切に判断いたします。この際、整形外科での医学的見解も参考にし、損保会社様への報告を行います。患者様には後遺症についての説明も丁寧に行い、必要に応じて後遺障害診断の手続きについてもご案内いたします。
4. 当院が対応可能な患者様のケース
損害保険会社の担当者様からご紹介いただく患者様の中には、様々な事情や症状をお持ちの方がいらっしゃいます。当院では、それぞれの患者様の状況に応じて適切な対応を心がけており、特に以下のようなケースでお困りの方々にご利用いただいております。
4.1 整形外科で症状が改善しない方
交通事故による怪我の治療を受けているものの、なかなか症状の改善が見られないという患者様がいらっしゃいます。このような状況では、患者様ご自身も不安を抱えており、損保会社の担当者様としても治療期間の長期化を懸念されることでしょう。
当院では、手技を中心とした施術により筋肉や関節の動きを改善することで、これまでとは異なるアプローチから症状の緩和を図ります。特に首や腰、肩などの可動域制限や筋肉の緊張状態に対して、丁寧な施術を行っております。
また、患者様の症状経過については定期的に損保会社の担当者様へご報告し、治療方針について相談させていただきます。必要に応じて他の医療機関との併診も積極的にご提案し、患者様にとって最適な治療環境を整えるよう努めています。
4.1.1 症状改善への具体的な取り組み
対応内容 | 実施頻度 | 効果期待 |
---|---|---|
手技による筋肉調整 | 毎回の来院時 | 血流改善・可動域向上 |
関節可動域訓練 | 症状に応じて実施 | 関節機能の回復 |
日常生活指導 | 初回および必要時 | 再発防止・症状軽減 |
4.2 仕事で通院が困難な方(早朝診療対応)
交通事故の被害者となった患者様の中には、仕事の都合で一般的な診療時間内での通院が困難な方も多くいらっしゃいます。特に会社員の方や勤務時間が固定されている方にとって、治療のために仕事を休むことは経済的な負担にもつながります。
当院では、早朝7時30分から診療を行うことで、出勤前の時間帯でも治療を受けられる体制を整えております。これにより、患者様の生活リズムを崩すことなく、継続的な治療が可能になります。
早朝診療をご希望される場合は、事前にご連絡をいただければ対応いたします。また、損保会社の担当者様には、患者様の通院状況について定期的にご報告し、治療の進捗状況をお伝えしています。
4.2.1 早朝診療の利用メリット
- 仕事への影響を最小限に抑えながら治療継続が可能
- 通勤ラッシュを避けた時間帯での来院により、体への負担を軽減
- 一日の始まりに体調を整えることで、仕事効率の向上にも貢献
- 治療の中断を防ぐことで、症状の慢性化リスクを低減
4.3 接骨院と整形外科の併診をご希望の方
交通事故による怪我の治療では、レントゲンやMRIなどの画像診断と、実際の症状に対する手技による治療の両方が必要となるケースが多くあります。そのため、整形外科での検査や診断と並行して、接骨院での施術を受けることを希望される患者様も少なくありません。
当院では、整形外科との併診について積極的に対応しており、患者様の症状や治療経過に応じて、適切な医療機関での定期的な診察を受けていただくよう指導しています。
併診の際には、それぞれの医療機関での治療内容や症状の変化について情報共有を行い、重複する治療や矛盾する指導が生じないよう注意を払っています。また、損保会社の担当者様には、併診の状況についても適切にご報告いたします。
4.3.1 併診時の連携体制
整形外科との併診を行う際の当院の対応方針は以下の通りです。患者様にとって最適な治療環境を提供するため、医療機関間での連携を重視しています。
連携項目 | 対応方法 | 頻度・タイミング |
---|---|---|
治療方針の確認 | 医療機関からの指示内容の把握 | 初回来院時および変更時 |
症状経過の報告 | 施術による症状変化の情報提供 | 月1回程度または必要時 |
検査結果の共有 | 画像診断結果を踏まえた施術計画立案 | 検査実施後 |
治療終了時期の相談 | 双方の治療状況を総合的に判断 | 症状安定期 |
併診を行うことで、患者様はより包括的な治療を受けることができ、症状の改善も期待できます。損保会社の担当者様にとっても、複数の医療機関による客観的な評価が得られることで、治療の妥当性を判断しやすくなるメリットがあります。
当院では、このような様々なケースの患者様に対して、それぞれの状況に応じた適切な対応を心がけております。損保会社の担当者様におかれましては、患者様の治療に関してご不明な点やご相談事項がございましたら、いつでもお気軽にお声かけください。
5. まとめ
損害保険会社担当者の皆様との信頼関係構築こそが、交通事故治療における最重要課題です。当院では整形外科との連携を重視し、協定料金の厳守や迅速な連絡体制により、患者様・損保会社様・当院の三方が納得できる治療環境を実現いたします。車両損傷状況を踏まえた適切な治療期間設定や、医師の指示に基づく定期受診指導を通じて、患者様の早期回復と適正な治療終了を目指しております。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。