ブログ

トップ > ブログ > 坐骨神経痛のツボ全種類と効果を徹底解説!整骨院が教える自宅ケア

ブログ監修者

戸田はれのひ整骨院

院長 池田翔太
(いけだしょうた)

【保有資格】

柔道整復師免許証
キネシオテーピング資格証
一般社団法人日本スポーツ障害予防協会

【保有資格】

柔道整復師免許証
キネシオテーピング資格証
一般社団法人日本スポーツ障害予防協会

戸田はれのひ整骨院院長の池田です。痛みの改善だけでなく、再発しない体づくりをサポートします。整骨院や整形外科での経験を活かし、骨折・脱臼・捻挫などの外傷から、姿勢改善・スタイル調整まで幅広く対応。患者様が話しやすい環境を大切にしながら、一人ひとりに最適な施術を提供します。お体のお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。

坐骨神経痛のツボ全種類と効果を徹底解説!整骨院が教える自宅ケア

坐骨神経痛の辛い症状でお悩みではありませんか?この記事では、坐骨神経痛の緩和に役立つツボの種類と、それぞれの効果を徹底解説します。ご自宅で手軽に実践できるツボ押しで、日々の痛みを和らげるヒントが得られるでしょう。ツボは身体の巡りを整え、自然治癒力を高める助けとなります。さらに、専門的な視点から、整骨院で受けられる坐骨神経痛に対する主な治療法もご紹介。セルフケアと専門家のアドバイスを組み合わせ、坐骨神経痛の根本改善を目指し、快適な生活を取り戻す一歩を踏み出せます。

1. 坐骨神経痛とは 症状と原因を理解しよう

坐骨神経痛は、病名ではなく、坐骨神経が圧迫されることによって生じる様々な症状の総称を指します。お尻から太ももの裏側、ふくらはぎ、足先にかけて、痛みやしびれといった不快な感覚が現れるのが特徴です。

坐骨神経は、人間の体の中で最も太く長い末梢神経であり、腰から足の指先まで伸びています。この神経の通り道であるどこかの部分で圧迫や刺激を受けると、その神経が支配する領域に症状が現れるのです。

1.1 坐骨神経痛の主な症状

坐骨神経痛の症状は多岐にわたり、その程度も人によって様々です。一般的には、片側のお尻から足にかけて症状が現れることが多いですが、両側に症状が出る場合もあります。

1.1.1 症状の現れる部位と特徴

坐骨神経痛の症状は、主に以下の部位に現れ、その性質も様々です。

症状が現れる主な部位 具体的な症状や感覚
お尻(臀部) 深部の痛み、重だるさ、張り。座っているときに特に強く感じることがあります。
太ももの裏側 ズキズキとした痛み、電気が走るような痛み、ピリピリとしたしびれ
ふくらはぎ 締め付けられるような痛み、だるさ、冷感。歩行時に症状が悪化することもあります。
足先、足の裏 ジンジンとしたしびれ、感覚の鈍さ、灼熱感。足の指先にまで症状が及ぶこともあります。

これらの症状は、咳やくしゃみ、重い物を持ち上げる動作、長時間同じ姿勢を続けることで悪化することがあります。また、進行すると筋力低下や感覚麻痺を伴うこともあります。

1.2 坐骨神経痛を引き起こす主な原因

坐骨神経痛は、坐骨神経が何らかの原因で圧迫されたり、刺激を受けたりすることで発生します。その原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っていることも少なくありません。

1.2.1 主な原因疾患

坐骨神経痛を引き起こす代表的な疾患は以下の通りです。

原因疾患 坐骨神経への影響
腰椎椎間板ヘルニア 腰の骨と骨の間にある椎間板が飛び出し、坐骨神経の根元を圧迫することで症状を引き起こします。比較的若い世代にも見られます。
脊柱管狭窄症 加齢などにより背骨の中を通る脊柱管が狭くなり、その中を通る神経が圧迫される状態です。特に歩行時に足の痛みやしびれが悪化し、少し休むと楽になるという特徴(間欠性跛行)が見られます。
梨状筋症候群 お尻の深部にある梨状筋という筋肉が、何らかの原因で硬くなり、その下を通る坐骨神経を圧迫することで症状が出ます。特に座り仕事が多い方や、スポーツをする方に多く見られます。
変形性腰椎症 加齢などにより腰の骨が変形し、骨棘(こつきょく)と呼ばれる突起ができたり、椎間板がすり減ったりすることで、神経が刺激されたり圧迫されたりして坐骨神経痛を引き起こします。

1.2.2 日常生活における誘因

上記のような疾患以外にも、日常生活における様々な要因が坐骨神経痛の発症や悪化に関わることがあります。

  • 不良姿勢: 長時間のデスクワークや立ち仕事、猫背など、腰に負担のかかる姿勢を続けることで、筋肉の緊張や骨格の歪みが生じ、神経への圧迫につながることがあります。
  • 筋肉の過度な緊張や疲労: スポーツや肉体労働による筋肉への負担、あるいは運動不足による筋力低下も、坐骨神経痛の引き金となることがあります。
  • 冷え: 腰やお尻、足の冷えは、血行不良を招き、筋肉の緊張を高めることで神経を刺激しやすくなることがあります。
  • 精神的なストレス: ストレスは自律神経のバランスを崩し、全身の筋肉を緊張させることで、痛みを増幅させる要因となることがあります。

これらの原因を理解し、自身の生活習慣を見直すことが、坐骨神経痛の改善と予防につながります。

2. 坐骨神経痛に効くツボの種類と効果を徹底解説

坐骨神経痛の症状緩和には、体の特定のポイントであるツボへの刺激が有効であるとされています。東洋医学では、ツボは「経絡」と呼ばれるエネルギーの通り道に位置し、刺激することでその流れを整え、不調の改善に繋がると考えられています。ここでは、坐骨神経痛の症状に特化して効果が期待できるツボを、その場所や期待できる効果、ご自宅での押し方と合わせて詳しくご紹介いたします。

ツボへの刺激は、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげ、神経への圧迫を軽減することで、坐骨神経痛による痛みやしびれの緩和に役立つとされています。ご自身の症状に合わせて、適切なツボを選び、心地よい程度の強さで継続的に刺激することが大切です。

2.1 腰や臀部の痛みにアプローチするツボ

坐骨神経痛の多くは、腰やお尻、太ももの裏側から症状が現れます。これらの部位に直接アプローチできるツボは、特に痛みやしびれの緩和に効果が期待できます。

2.1.1 委中 いちゅう

場所
膝の裏側、ちょうど中央にあるくぼみに位置します。膝を軽く曲げたときに、膝裏にできる横じわの真ん中です。

期待できる効果
委中は、坐骨神経痛による腰や膝裏の痛み、ふくらはぎのしびれやだるさに効果が期待できるツボです。特に、腰から足にかけての神経痛の緩和に役立つとされています。また、足のむくみや冷えの改善にも良いとされています。

押し方
両手の親指を重ねて委中に当て、ゆっくりと垂直に押します。息を吐きながら3〜5秒かけて押し、息を吸いながらゆっくりと力を抜く動作を数回繰り返してください。強い痛みを感じる場合は無理をせず、心地よいと感じる程度の強さで行いましょう。

2.1.2 秩辺 ちっぺん

場所
お尻の仙骨のすぐ外側、お尻のえくぼができるあたりに位置します。ちょうど仙骨の左右にある大きなくぼみを探してみてください。

期待できる効果
秩辺は、坐骨神経痛によるお尻から太ももの裏側にかけての痛みやしびれに効果が期待できるツボです。臀部の筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで、神経への圧迫を軽減するのに役立ちます。腰部の違和感にも良いとされています。

押し方
仰向けに寝て、テニスボールなどを秩辺のツボに当て、体重をかけて刺激する方法が効果的です。または、ご自身の親指や手のひらの付け根を使って、ゆっくりと圧を加えてください。痛みを感じる手前で止めるのがポイントです。

2.1.3 承扶 しょうふ

場所
お尻と太ももの境目にある横じわの中央に位置します。椅子に座った際に、お尻の下にできるしわの真ん中です。

期待できる効果
承扶は、坐骨神経痛によるお尻の痛みや、太ももの裏側からふくらはぎにかけてのしびれに効果が期待できます。特に、長時間座っていることで悪化する臀部の痛みに有効とされています。このツボを刺激することで、臀部の血流が改善し、筋肉の柔軟性が高まることが期待できます。

押し方
座った状態か、仰向けに寝て膝を立てた状態で、親指の腹や中指を使ってツボを刺激します。ゆっくりと息を吐きながら3〜5秒かけて押し、息を吸いながら力を抜く動作を数回繰り返しましょう。指圧だけでなく、温めることも効果的です。

2.1.4 殷門 いんもん

場所
太ももの裏側、お尻のしわの中央(承扶)と膝の裏の中央(委中)を結んだ線のちょうど真ん中に位置します。

期待できる効果
殷門は、坐骨神経痛による太ももの裏側の痛みやしびれに特化して効果が期待できるツボです。このツボは、坐骨神経が走行する経路に近い場所にあり、刺激することで神経の圧迫を和らげ、痛みの緩和に繋がると考えられています。腰痛の改善にも役立つとされています。

押し方
うつ伏せに寝るか、椅子に座って足を伸ばした状態で、親指の腹や手のひらの付け根を使ってツボを刺激します。痛気持ち良いと感じる程度の強さで、ゆっくりと深く押し込み、数秒キープしてから力を抜く動作を繰り返しましょう。温湿布などを利用して温めるのも良い方法です。

2.2 足のしびれや痛みにアプローチするツボ

坐骨神経痛の症状が足にまで広がっている場合、足のツボへの刺激も有効です。足のツボは、全身のバランスを整える効果も期待できます。

2.2.1 陽陵泉 ようりょうせん

場所
膝の外側、膝下の骨(腓骨頭)のすぐ前下にあるくぼみに位置します。足首を動かすと、このくぼみにある筋肉が動くのがわかります。

期待できる効果
陽陵泉は、足のしびれや痛み、ふくらはぎの張りやだるさに効果が期待できるツボです。特に、筋肉や筋に関する不調を整える効果があるとされ、坐骨神経痛による足の症状緩和に役立ちます。足の疲れやむくみの改善にも良いとされています。

押し方
座った状態で、親指の腹や人差し指と中指を揃えてツボに当て、骨に向かって垂直にゆっくりと押し込みます。心地よい圧を感じるまで押し、数秒キープしてから力を抜く動作を数回繰り返しましょう。足首を回しながら刺激するのも効果的です。

2.2.2 崑崙 こんろん

場所
外くるぶしの真後ろ、アキレス腱との間にできるくぼみに位置します。

期待できる効果
崑崙は、坐骨神経痛による足首や足の裏の痛み、足全体のしびれに効果が期待できるツボです。このツボは、腰や背中、頭部など全身の痛みを和らげる効果も持つとされており、特に足の冷えやむくみ、足首の関節の不調にも良いとされています。

押し方
座った状態で、親指の腹で崑崙を挟むように持ち、アキレス腱に向かってゆっくりと押し込みます。息を吐きながら3〜5秒かけて押し、息を吸いながら力を抜く動作を数回繰り返してください。お風呂上がりなど、体が温まっている時に行うとより効果的です。

2.2.3 足三里 あしさんり

場所
膝のお皿の下にある外側のくぼみから、指4本分(人差し指から小指まで)下がった脛骨(すねの骨)の外側に位置します。

期待できる効果
足三里は、全身の調子を整える万能なツボとして知られています。坐骨神経痛の症状緩和だけでなく、消化器系の不調や疲労回復、免疫力の向上にも効果が期待できます。特に、足のだるさや冷え、しびれなど、下肢全体の不調改善に役立ちます。体を内側から整えることで、坐骨神経痛の症状を根本的に緩和する助けとなります。

押し方
座った状態で、親指の腹や人差し指と中指を揃えてツボに当て、ゆっくりと深く押し込みます。心地よい圧を感じるまで押し、数秒キープしてから力を抜く動作を数回繰り返しましょう。毎日継続して刺激することで、体全体のバランスが整いやすくなります。

2.3 全身のバランスを整え坐骨神経痛を緩和するツボ

坐骨神経痛は、体の歪みやストレスなど、全身のバランスの乱れが原因となることもあります。全身の調子を整えるツボは、根本的な改善を促し、症状の緩和に繋がります。

2.3.1 合谷 ごうこく

場所
手の甲側、親指と人差し指の骨が交わる付け根のくぼみに位置します。親指と人差し指を開いたときに、盛り上がる部分の少し手前です。

期待できる効果
合谷は、全身の痛みや炎症を和らげる効果が期待できる万能なツボとして知られています。坐骨神経痛による痛みの緩和はもちろんのこと、頭痛や肩こり、ストレスの軽減、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。全身の血行を促進し、リラックス効果も高いため、坐骨神経痛の症状悪化の一因となるストレスの緩和にも役立ちます。

押し方
反対側の親指の腹で、合谷のツボを親指の骨に向かってゆっくりと深く押し込みます。痛みを感じる手前で止めて、数秒キープしてから力を抜く動作を数回繰り返しましょう。両手とも刺激してください。

2.3.2 太衝 たいしょう

場所
足の甲側、親指と人差し指の骨が交わる付け根のくぼみに位置します。足の指の間から足首に向かって指を滑らせると、骨が交わる手前で止まる場所です。

期待できる効果
太衝は、ストレスやイライラの緩和、自律神経のバランス調整に効果が期待できるツボです。血行促進作用もあり、特に下半身の血流改善に役立つとされています。坐骨神経痛の症状は、ストレスによって悪化することもあるため、太衝を刺激することで心身のリラックスを促し、症状の緩和に繋がることが期待できます。足の冷えやむくみにも良いとされています。

押し方
座った状態で、親指の腹や人差し指と中指を揃えてツボに当て、ゆっくりと垂直に押し込みます。心地よいと感じる程度の強さで、数秒キープしてから力を抜く動作を数回繰り返しましょう。お風呂上がりなど、体が温まっている時に行うとより効果的です。

3. まとめ

本記事では、坐骨神経痛の症状緩和に役立つ様々なツボと、ご自宅でできるセルフケアについてご紹介しました。委中や陽陵泉といった特定のツボを刺激することで、痛みやしびれの軽減が期待できます。しかし、ツボ押しはあくまで補助的なケアであり、症状が改善しない場合や悪化する際には、専門家による適切な診断と治療が不可欠です。坐骨神経痛の根本的な原因には、姿勢や骨盤の歪みが関わっていることも多く、整骨院ではこれらの問題に対し、手技療法や運動療法などを用いて多角的にアプローチします。ご自身の判断で無理なケアを続けるのではなく、少しでも不安を感じたり、症状が長引いたりする場合は、ぜひ一度専門家にご相談ください。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

MENU